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2019-02-20 (Wed) 07:00

森の向こうの病気

謝罪の時代 曽野綾子


 もしも私が××であったら、という仮定形でものを考えられるということは、教育の恩恵であるらしい、ということを私は次第にわかってきた。

アフリカの文字も読めない人々は、百年後にこの村はどうなっているだろうとか、利率年百パーセントで高利貸しのお金を100円借りたら、3ヶ月後にはどれだけの額になるか、ということをほとんど考えられない。

同様にこの木は50年後には非常に高く売れる木材に成長するのだから大切に育てなさいと言われても、気が変わればすぐに苗木を切って今晩の炊事用の燃料にしてしまう。
歴史を習ったこともなく、家にカレンダーもなく、自分の年も知らなければ、50年という架空の年月を想像できないのである。

 中近東の熱い気候の中で今日のお金儲けにだけ心を費やしている人たちは、自分の明日の予定を立てる作業にさえ馴れていない、という人もいる。

・・暑さのもたらすもっとも大きな心理的変化は、人間が刹那的になるということだ。長い時間をかけて一つの命題を追うという作業に耐えられなくなる。・・明日に備えるなどという操作が不可能になるのである。

 その時初めて私は人工的な冷房の設備があるということが、人間を思考型に変えるのだということを実感したのである。

・・動物としてならかなり苛酷な状態でも生きられる。しかしほんとうに暑かったら、夜も眠れない。思考もできない。学問的な推理も不可能になる。読書の気力も失われる。酷暑というのはそういうものだ。そのようなロスを政治はやなり考えるべきだろう。
 
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最終更新日 : 2019-02-20