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大阪堺市のマッサージ隠れ家オアシスLotusの blog

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2019-01-17 (Thu) 07:00

個人を温かく埋没させる

都会では普通、皆が一致して同郷のグループをひいきにするなどということは考えられない。どうしてかというと、都会は郷里ではなく、人間の住む土地、現に私が住んでいる土地であるが、それ以上の忠誠心を私に要求しはしないのである。

私にしたところで、今の東京都内に生まれたのだが、自分の出生の地を見ても、・・特に懐かしいとは思わない。

都会は騒音で喧しいという人がいるが、私の感覚では都会は比較的常に沈黙しがちで、そのお喋りで住む人の心に割り込むという無礼はしないのである。

 ただ都会には寂寥はあるかもしれない。それは都会にうまく適合しない人が感じるものなのだが、それとても、それは個人を守るための当然の代価である。・・町をあげて、村をあげて、ということは、悪ではない、と言う人もいるが、私は悪であると思っている。

外国型の生活を好む都会人は、欄間や書院の彫刻にかける金で、水周りの設備を整えているという感じである。

その際、風呂場やトイレでは風情より、温度・水圧・排水・気温調節などが滞りなく作動することに留意する。
便器に高価な陶器を使ってそれを自慢したり、トイレの床を総漆塗りにしたりするより、トイレの空間がいつも快適な温度に保たれ、いつでも水で生活に流せるようにお金をかける方がどれほど願わしいかしれない。

都会の幸福 曽野綾子


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最終更新日 : 2019-01-17