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Top Page › オススメ本 › 立ち止まる才能 曽野綾子
2017-08-19 (Sat) 07:00

立ち止まる才能 曽野綾子




・・サハラを移動するには、必ず2台以上の、それも同車種の車を使うのが常識である。二台とも故障したとき、一台の車に必要部品を集めて動けるようにし、それで脱出するためである。・・

働きたくないものは食べてはいけない、という聖書のおきてに従って、かなり長い時間の運転が割り当てられた。誰か「お客さん」を作ると、その仕事のない人物から不満と騒動が起こるらしいのである。

・・吉村氏は、同行者の選定にあたっておもしろいことを言った。
人選は自分がする、その選定理由の一つとして、日本で運がいいと思われる人を連れていくというのである。

日本では運の良し悪しは長い目でみるとあまり問題にならない。しかし「本当に運の悪い人を砂漠に連れていくと、その人が持ってきた悪運でわれわれ皆が死んじまいますから」というのがその理由だった。

 ・・・私たちは砂漠で満月の夜を迎えた。
月光はまぶしくて眠れないほどだったので、私は飛行機でもらったアイマスクを探し出して眼につけた。
満点の星は、地平線のすぐ上にまで砂を撒いたように散らばっている。・・・

私はこれほどの実際的な孤立を味わったことはなかった。そんな時、人間はすぐ傍らに来て話をしてくれる相手を求めるのかもしれない。私たちには傍らに5人もの同行者がいたのだが、誰もその人にとってたった一人の話し相手になれる資格があるとは思えなかった。

 しかし神なら。この月光に溢れた、昼よりも明るい夜に、いつでも数千キロ数万キロ、あるいは数億光年の地理、物理的かなたから、時空を飛び越えて、私一人のためだけに話しにきてくれるだろう。静かに傍らに来て坐ってくれることも可能だろう。

私は満月の夜、ほとんど眠らなかった。生涯にただ一度の夜だと思っていた。
眠るなどという無駄なことは、惜しくて到底できなかったのである。
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最終更新日 : 2017-08-19