FC2ブログ

大阪堺市のマッサージ隠れ家オアシスLotusの blog

女性たちの贅沢世界を 男性方にも是非どうぞ。 本格アレンジマッサージで お体と心を健やかに 小さな隠れ家オアシスで 優雅な寛ぎのひとときを TEL090-1719-7162 営業 12時~23時

Top Page › オススメ本 › 戒老碌 曽野綾子
2017-08-13 (Sun) 07:00

戒老碌 曽野綾子



40にして惑わずという言葉は、私の実感によれば一段、表現に簡略が行われていると思う。
40になると、とうてい先を見つくせぬという絶望がかなりはっきりするから、多く望まなくなって、したがって最善でない、次善かその次くらいの道を淡々と選べるようになるのである。

老人の心をわかったなどと言ったら、私は先達たちに非礼を働くことになるだろう。
現実とその予感は明らかに違う。
しかし私はその予感にとらわれたのであった。あるいは身近に、親たちの世代と暮らして、年をとるということのむずかしさを、しみじみ味わったからかもしれない。

どういう年寄りになりたいか。わたしは折に触れて考えるようになった。
年をうまくというという作業は、年をとってからはじめたのでは遅いのではないかと私は思うようになった。

子供の時に大人になる準備をするように、老人になるために人間はもしかすると中年から、多少学ばなければならないのではないか。その時私は「40になったのだし急がなければ」と思ったことを覚えている。

それは、いつでも書けると思っているうちに、私の自分なりに思い描いている老人像と現実の私がくっついてきてしまいそうに思えたからだった。

しかし、ほんとうのためらいの理由は別にある。
私は今までに自分の運命を左右するような大きなことでは、予測通りになったことが一つもないのである。
関連記事
スポンサーサイト



最終更新日 : 2017-08-13