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日曜日・東大阪から食材の配達が来る日(長文)

毎週日曜日16時半~に、70過ぎの両親が、40過ぎの二人娘に、冷凍手作り食品をやまほど車に積んで、東大阪から一時間かけてやってくる。母は手料理、父は良い湧水のでる神社からもらってきた水をタンクに入れてわけてくれる。


食材の配達の人ら、とはなので、私の両親です。なぜそう素直に言わなかったのかというと、両親が生まれたときからいない人や、いなくなってしまった人、いても交渉がまったくなく他人のようで幸せでない親子、もたくさん知ってるから、私は決して無邪気に幸せ自慢話を披露したいわけじゃないという気持ちから。そしてその人たちに対して少々の引け目を感じるから。・・・

世間の多くの家庭の常識からしたら異常事態だというのもわかってる。親は子供を甘やかし過ぎで、娘たちも甘え過ぎだ、との声にならない世間の偏見が私の耳に入ってくる。

だけど。だれが世間が何と言おうと、うちの家庭に限っては、大事で自然なことなんだ、うちにはうちのやり方、うちにはうちの正しさがあると思うようになりました。60年の根性の入ったすっかり母と一体化した日々の料理づくりから離れることは、不可能なんじゃないか。料理が自分そのものになってしまっている、それでつい無意識に4人分つくってしまうのがやめれない、そういう結構パワフルな70の母がいて、それで娘への差し入れで冷凍庫がいっぱいになって(あるいは単にすっきりさせたくて)持ってくる。

40の独身の二人娘にずっと食事を作り続ける、これはおそらく離れてすんでる母から私たちへの母なりの、唯一の思い、絆、つながりになっているんですね。あるいは創作全般がすきな母の自己表現なんだと思う。

適当にめんどくさそうに作ったのと、時々「作品」と思えるようなものが混じってることもあり、たとえばチーズケーキ、ビーフシチュー、デミグラスハンバーグなど…うまくできた時には、私たち娘へ…感情表現が普通にあって素直で、料理の感想も言う、割と気があうわたしたちにこそ食べさせたかったんだろうと思う。

東大阪に両親、堺に子供たち。車で1時間かかる距離で、特別に約束をとりつけない限り会うこともなくなっていく、電話する習慣もないせいで暇があってもついかけようという風にならない。そしていつのまにか疎遠になって遠慮しておたがい寄りつけなってしまう流れって、親子だけじゃなく卒業や退職などで離れた時、皆がよく経験してることかと思う。だから、毎週ごはんの差し入れついでにお互い顔をみあわせて話をしていく、料理を食べさせる、それが母なりのこちらに放たれた、唯一のつながりや絆の共有なんだと思うのです。

つくってくれと頼んだことは一度もなかった。いろいろあって同じ年頃の子が当然していることをしてこれなかった、出来なかったことが多かった私は人並みに追いついて自立したくて、私の方ではおそらく10回ほどやんわり断っていた。だけれど、いつのまにか元に戻っていて、また持ってきてくれる日々はいつまでも続いた。姉だけが堺にいたことを含めると10年はつづいてると思う。


断っても断ってもやってくる、母の手料理を何度も拒否すること、このごろつらくなってきてもうできなくなった。
年頃の皆がやってることを私もできるようになりたくて反抗してたんだけどそれもあきらめて、てきぱきと食事をつくれるようになることをあきらめた。自然の円満ななりゆきには逆らわないほうがいい気がする。

実は私も実家暮らしが長く母の料理を手伝っていたからある程度できるんだけれど、わたしがやると考えすぎてとっても疲労するから、あまり向かないんじゃないかと悟ったのもある。料理は、おおらかで明るく元気な人が作るのがいい。
母の料理は、ダイナミックで生き生きとしていて見た目の彩りと味付けがとてもいい(わたしだけかも)。なにより気が良いと思う。

手作りの品々、栄養バランスよく、味もよく、旬のものがおしゃれに時々入っている創作の数々。

やりはじめたことを気分で中断することのない責任感の強い人だから、ノルマでもないのに一度も堺に来なかったことがないし、本日の料理が間に合わなかった時には、市販のを買ってでもメニューを完成させてもってくる。わたしらも大人だから買い出しいったりできるから大丈夫なのに必死だ。

姉は刺身がすきだから、ブロックのいいのを仕入れて、大根のけんを自分で磨って作って、大葉と共に3種類のさしみを盛り付けて持ってくる。サーモン、はまち、つぶ貝など。そこまで完璧じゃなくていいし、足りなくても気にしないで無理しないでね、自分でなんとかできるから。私らへの差し入れは、お母さんが気分転換になる程度にしといてや、と言ってるけど、なかなか強情でいつもきっちりしている。

今は仕事もあるし料理にかける時間とパワーがないので、結局とても助かっています。

ところで母の料理に、愛情や心がさほどこもってるとは実は私は思っていなくて、いそがしいから手抜きで味気ないメニューを適当に作ってることも多い、たとえば単なる焼き魚、なすのでんがく、なすのお浸し、白菜や小松菜の煮物、かき揚げ、イカのリング上げ、などテンションの低い料理が。

それでも最低ラインで出来あいで済ませるってことや粗雑になるってことがない。
愛情や気持ちとかをことさらこめて作ってるわけじゃなく、忙しいかたわらに、長年の習慣で適当に普通のを作ってる感じがするのだけれど、それだけに母の手料理には「お母さん」そのものが入っている、と私は感じる。

だから、それをつっぱねることが私も違うように感じられるようになったし、このごろ私も持病の気分障害がやってきて、昨年一生懸命やっていた、弁当作りが去年のお盆あたりから、力尽きてあまりできなくなったので、母からの食事の差し入れ今となっては大変助かってます。味付けがちょうどよくて、量も結構あってケチ臭くないのがいいね。焼きそばやチャーハン、炊き込みご飯、オムライス(これも冷凍)もうれしい差し入れです。

気分が載ってる日には、個人的に大好きで思い入れがあるのかと思える、凝った洋食がでてきてくることがある。
ソースにキノコ類とビーフシチューのもとを使ったデミグラスハンバーグやグラタン、角切りの良い牛肉を圧力鍋でやわらかくしてつくったビーフシチューやカレー。鯛ごぼう、にしんとじゃがいも、冬瓜、レンコンまんじゅう、味噌焚き、いかだいこん、ふき、ずいきやぜんまいの煮物 などレアな田舎料理も出てきます。

おでんや味噌だき、も時々でてくるけど、お母さん自身全然好きじゃなさそうなのに、とても手間がかかる料理だから、これを作ろうと思うのは、一体どんな気分の時なのか聞いてみたい。夏でも冬でも関係なく、ふた月に一度は出てくる。

やれる時までやるねん。と自分を鼓舞するように言っている。自分自身の健康と若さのバロメーターにもなってるのかもしれない。実際、料理はお母さんそのもので、機嫌がよくなると次から次へといろんなものが大放出されてテーブルはいっぱい、やる気がないと、単なる焼き魚と白菜や小松菜の煮物、酢の物、などつまらなそうにおとなしくなる。

誕生日にはショートケーキをつくり、クリスマスには骨付きチキンを二日つけこんだのをオーブンで焼いて、ポテトとミックスベジタブルで彩よくしたもの、新年には煮しめとお重の本格的なおせち、節分にはイワシの丸焼と干し株のみそしる、恵方まきを作る。

ひな祭りにはちらしずしとからあげ、はまぐりのおすいもの。五月には若竹に、夏にはうなぎ。
十五夜のときには丸いごまつきおにぎりをつみあげて、ふきと小芋とあげの煮物。すすきをかざったりもした。

季節ごとの本格料理を必ず作ることでけじめをつけたり自分に活をいれていたんだろうか?それをしないと自分でなくなってしまいそうな気がするから、やらずにはおられないんじゃないかなと私は推測している。
また、お母さんから、お母さんとあまりにも一体化している料理づくりを取り上げてしまったら、子供も手元におらず孫もいないのにうつ病になるんじゃないかと思うので、このごろは今までのまま、娘として親の好意に甘えていようと思う。

料理にはその時々の「お母さん」がそのまんま入っている。
私は親子の縁あって、夕食には私は、自立心の強いさっぱりした気性の、単純健康元気でせっかちなところのある、お母さんの料理とお母さんの気、を貰っている。

だからこんな私でも、健全な母の子ということで、最低限しらないうちに守られていたような気がします。

心身病気がちで特異体質で、精神も性格もアンバランスで不安定で、できのよくない私でしたが、ずっと人間の最低の義務として仕事をして自立してまっとうに生きることに対してなにより必死だった、どんな状態にあっても清く正しく懸命に何かに向き合いとりくむことをよしとするまっすぐな健全さを、姉や母や父の存在で、いままで守られてきたように、このごろ思うようになった。



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歴24年,個人エステサロン

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