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date :2019年03月

人間であり続けること


 

日本人は規則を忠実に守るということには実に誠実な人たちだが、人間の基本的な心情に立って、人間的であり続けることはへたなのかもしれない。卓越した人というものは、時には、規律を破り、非難を浴びても「人間」を守るための行動がとれる人のことを言う。

・・仕事の一部ではあっても「ご足労」願うのだから、お茶やビール一杯くらいはお出しする「礼儀」は当然だと私は思っている。

すべて接待は悪い、という要人と国民的情熱は、同時に接待さえ受けなければ自分は正しい人間だ、と思える実に貧困な心情を生んだ。つまり人間の「ご縁」を感謝する謙虚な思いなど、示さなくて当たり前になったのである。

かつ先輩が後輩をおごるという微風もなくなったという。・・付き合わなくなるから、ますます人の心にうとくなる。とにかく悪いことさえしなければ、いいこともしなくて平気、という未熟な大人を作る空気だけが残った。・・取材先からは、一切れのパンもおごられないという規律が、何より優先するのだ。・・そういう硬直した気分でいると、本当の人間臭い記事が書けるかどうか、ひそかに疑問に思う時がないでもない。

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子供の荒れる原因


 
日本各地で子供の「荒れる」のが問題になっているが、理由は簡単である。

一つは、身分の差を言うことは民主主義的でない、ということになって、親も先生も権威の対象でなくなったからである。

先生が友達のように振舞うのがいいことだ、などというめちゃくちゃなことを言った人たちが、規律のない教育を作ったのである。

・・・先生は先生で、友達ではない。恐ろしいだけだったり、ひどい体罰を加えたりするのでは困るが、友達であってはならない。その代わり先生は、尊敬されるだけよく本を読み、勉強した。

 もうひとつは、家庭も世間も、子供に何一つとして生活の厳しさを味わわせないことである。

昔の子供は、子守りをしたり、自分の部屋を掃除したり、買い物に行ったり、風呂を炊いたりした。野良仕事の手伝い、店番も当たり前だった。そういう子供の姿を最近は見たことがない。

 人の心を満たすもっとも簡単な方法は「なにほどか、自分の存在が社会に役立っている」という実感を持たせることである。
 ・・居やがると、それで親たちはすぐに屈服する。その背後には、児童に労働させるのは、貧困な国の悪習だ、という間違った概念があるからだ。

 子供が幼いうちから働いている国はたくさんある・・12歳でパンを売る少年は、母と弟妹5人の生活を背負っていた。そんな子供は、暴れるわけがない。自信にあふれて、親父の顔をしている。

 サービスを受けるばかりで、与える光栄を体験させない親というのは、本当は実に残酷なもので、暴れる子供たちは、そういう親たちに幼稚な方法で復讐をしているのである。

損をできる人間になれ


 

日本中が、いかなることのためにも、いささかでも自己の不利になることには黙っていないのが人間の権利なのだ、と教育したのは日教組系の先生たちである。

・・キリスト教系の学校にいたから、真の自由とは、時には自分が持っている権利さえも放棄することだと教えられた。
聖書には、究極の愛とは他人のために命を捨てることだ、とはっきり書いてあったから、戦死者にも深い敬意を払い続けている。

 むしろ自分に不利なことをできる人になれ、と私たちは教わったのだ。

・・人のために、いささかの犠牲を払うということは、大きな徳なのだ、と書くと、今ではどういう風にトクするんですか、と損得の得のことだと勘違いされそうだ。

 人のためにいささかの損をできる人間になれ、と教えない教育では、社会は成り立っていかないだろうと思う。・・・

できれば損なことを選べるだけの精神の余力、魂の高貴さを持ちたい、などと言っても、今の人たちには何のことか、わけがわからないだろう。そこが怖い。

実験的祈り


 

最近出会ったのは「子供たちに人間としての誇りを持たせるには、どうしたらいいでしょう」というものであった。
それで私は、「人間であるというだけで、別に誇りは持てないでしょう」と答えたのである。

 自分で努力したから人間に生まれた、というのなら誇りをもってもいい。しかし人間であるというだけで誇りを持つ理由などない、と私は思うのである。

・・最近私は、人権という言葉ほど、貧しい感じがして嫌いなものはない。

人は誰でもが幸福になるようにお互いに助け合うべきだ。それは当然すぎることだ。しかしそこに働く基本的な思いは愛なのであって、人権などという言葉で要求することではない。

もちろん基本の部分は制度として「人権」を確保すればいい。しかし人権は『インスタント食品』みたいなもので、まあ生きるためには仕方がないが、温かい人情のこもった家庭の味ではない。・・「人間に生まれただけで誇りをもつ」という無意味な言葉がうっかり出ないような教育は必要だ。

29年間のだんまり

社長の顔が見たい 曽野綾子

 

世の中の人間関係はどれもむずかしいものだが、親子関係が一番深く長く深刻にもつれるような気がする。
なぜなら、親も子も、相手の悪口を世間には言いたくない、という惻隠の情がある場合が多いのだが、・・

この青年は自分の生涯を父が邪魔すると感じたのだろう、父とは口を利かなくなった。父のみならず、他の誰とも口をきかなくなって丸29年をすごした。

ライナー・ヘルベルは今年51歳になるというから、彼は22歳の時からだんまりを決め込んだことになる。
「父はいつも私に反対していました。だから私としては言うことがなくなっただけなのです」わかるような気持でもある。

喋るのを止めていた間、彼の世話をしていたのは今年78歳になる母だった。・・29年間、彼は自室に母以外の誰も入れなかったし、もちろん母にも喋らなかった。外出する時には、外の音が聞こえないようにして沈黙を守った。

 昨年、父が死んでから、画家は少しづつ喋るようになった。
 私はお喋りで、およそこの人とは違うように見えるが、彼の気持ちはよくわかる。

分からない人に喋ってもむだだ、という思いと、黙ることが一番被害が少ないだろうという計算をするからである。

社長の顔が見たい

社長の顔が見たい 曽野綾子

 

 戦前の日本の生活では、勘の良さとか気配りとかが美徳としてしきりに言われていたが、戦後はアメリカ型の管理体制が入って来て、いわゆるマニュアルというものがどこの部門でも使われるようになった。

言葉は悪いが、気配りなどというものは、或る程度感覚の鋭い人にしかできない。しかしマニュアルが導入されて、すべてそこにある通りやっていけばいいのなら、かなりぬけた性格の人でも何とかついて行ける。

 ・・悪い箇所がわかっているのに、もう20年近くそのことを一向に改良しない電気メーカーがある。私のような現場のユーザーがどれだけ不具合を報告しても直す気が全くないのである。

「親の顔が見たい」という言葉はあるが、最近では「社長の顔が見たい」という楽しみもある。

夕方6時に閉店する店も皆が首をかしげている。真面目な勤め人は買いに行く時間がない。レストランはたいていが、9時半をラストオーダーの時間にしている。それだと音楽界が終わってからでは間に合わない。営業時間の短いのを長くするだけで、客は少し余計に入るだろうに、それもしない。

 自信をつける方法



この9カ条
報告書がなければ、次の金など貸さないものだ。それが人間世界の常識だろう。
そんな相手に甘い顔をして金を出せば、「感謝もなく」もっと取ってやれ、と思うだけなのだ。

・・もともと報告書もださない国家は、国民の末端の福祉のために、支援金を使ったりするわけがない。

国中の役人が、上は大統領から下は村の小役人まで自分の懐に公金を入れようとしているわけだから、子持ちの未亡人の生活のために金や恩恵がいくわけがない。

 そもそも報告書の一つ出されていなくても、平気にさらに金を出し続けるような外務省は、普段からどういう神経でいるのだろう。

そういう身勝手でだらしのない相手には出さない、そういう経理上の不備が見えたら即座に援助は中止、というくらいの条件はつけて当然だ。それがむしろ、相手国の恵まれない人のための配慮というものである。

自信をつける方法も簡単だ。それは国民すべてが、主に「肉体的・心理的」に過酷な体験をすることである。
この体験に耐えたことがないから、自信がつかない。自信がないと評判を気になり世間並みを求める平凡な人格になる。

・・時間を見つけて本を読む癖をつける。テレビや漫画では知りえない知恵が、読書によってだけ得られる事実を教えるべきである。・・子供たちに、暮らしていけるのに贅沢を求めて売春まがいの行為をするなら、人間をやめろという方がいい。

・・私はすべての生活は苛酷だと思っている。苛酷に耐えるのが人生だと、一度認識すれば、すべてのことが楽になる、感謝も溢れる。人も助けようと思う。自分の人生を人と比べなくなる。

国家の財産 居眠りから目覚めて




私が働いている日本財団では、この国で農業改革をやっているのだが、農民の多くは「なぜ」そうなのかを理解しない。

表土がなぜ大切なのか、土地の水不足という問題を解消するにはどうしたらいいか、日本人だったら基本から考える人が学歴に関係なくたくさんいるが、アフリカの多くの農村ではそうではない。

 もっとも今では意欲のある地方の指導者もたくさん出ているし、婦人運動も盛んである。・・けれど、これがの行改革運動の結果だというトウモロコシ畑なども、高さはバラバラだし、株間も一定でなく、ウイルス病なども発生していたりして、この程度が誇るべき実験農場の結果なのですか、と日本人は言うに違いない。

「なぜ」と「どうしたら解決するか」を考える癖のある国民を持っている、ということは、数字で表しきれない国家の財産である。

 ホテルでは夕食を頼むと二時間半はかかる。パンは頼まない限り持ってこない。悪気ではなく忘れているのである。これが首都で第一と言われるホテルの実体だ。

居眠りから目覚めて
・・フランス人のカンドウ神父が「日本では健全なる肉体に健全なる精神が宿る、というが、フランスでは『健全なだけの肉体など、精神性もなく始末が悪いことが多い』という」とおっしゃった時も、全く偶然目覚めたばかりだった。

・・しかし一番すばらしいのは「宗教の本質と、その宗教を信じる人とは、別に考えなくてはならない」という深い英知を教わったことだ。何教であれ、その宗教を信じる人の中には、泥棒も殺人犯も政治的狂言者もいる。・・高校時代にはすでに教えられていたのだから、私はいい教育を受けた、と言ってもいいと思う。

雨男・晴女





・・それで私は何気なく「冷静で寛大だというのは、最高の徳ですね」とお答えしたのだが、単なる食事中の会話としても、大統領夫人と私は大変大切なことを話していたと思う。

 一国の指導者が常に冷静で寛大であるということは、その国にとって大切なことだ。

冷静であれば背後のからくりも見えるし力関係の計測と選択ができる。
寛大であれば、人間性の弱点を超えて個人と国家の進むべき道を選ぶことができる。
それが国家の尊厳を保ち、指導的な地位を作り、民族の運命を大きく狂わせることもない。

・・晴女は日本では便利がられる。殊にゴルフ族には重宝がられる。私はゴルフをやらないのだが・・・。
しかし慢性的に旱魃に悩むアフリカでは厄病神である。
アフリカで大切なのは、雨男であることだ。その人がいれば恵みの雨が降る、というだけで存在の価値がある。

 人は皆、その置かれた場所によって、違う意味をみつけ、異なった任務を背負う。私たち作家は優柔不断に迷うだけ迷ったらいいのだが、パイロットのような瞬間の決断と行動が大切な職業の人には、複雑にものを考えるという行為自体が命取りである。

 人々が別々の使命を負うということはすばらしい。
言うまでもないが、どの使命を担うことも、必ず「運命に命じられた」大切な事業なのである。

ありすぎる自由の中では




私は自分の母、夫の両親といっしょに暮した。もちろん私は書く仕事も続けていたので「仕えた」記憶など一度もない。あたふた、どたばたと、愚痴もいいながら、とにかく一緒に暮らしたのである。

・・夫が外国の大学で教えないかと言われた時も、三人の親たちのことがあって引き受けられなかったので、まだ若くて外国生活をしてみたかった私は、泣いたこともあった。

・・夫婦は夫婦だけで気楽に過ごすのがいい、と私は今でも思っている。だから、私たちは一人息子が関西で就職することに、少しも異論を唱えなかった。

しかしこの頃、自由とか気楽さとかいうものは、最初からそれを手に入れてしまった者には、多分、全くその価値がわからないものだろう、と思うようになった。」

・・大家族の中で暮らすなんてまっぴらだと私も思っていたのだが、核家族で暮らす人々には、大家族の分厚い強靭な人間関係や、支え合って生きる安心感など、とうてい理解できないだろう。

ありすぎる自由の中では、自由の甘さも胸に染みることはないのである。
 人は自分がてにしていないものの価値だけ理解する。皮肉なものである。

歴24年,個人エステサロン

日常の喧騒からはなれた 美的体験で 心の癒しと解放感を。 Lotusでは、いつ帰ってもいいような あたたか味とゆとりのある 居心地のよさを 皆様に提供させて頂くことを 目指しています。 皆さまにとってLotusが、癒されて元気になれるパワースポットのような場所になれれば幸いです。

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