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date :2018年10月

ほどほどの効用 曽野綾子 8



日本人にノイローゼが多いのは、普通の動物が味わうべき生存の危機に出会うことがめったにないからである。

 災害でなくても、貧困さえも人間をノイローゼから救う面がある。

もちろん心は別の歪み方をするだろうが、今日食べるパンやイモや米があるだけで、もう貧しい人は輝くような幸福の実感を手にできる。しかし日本人にとって今日食べるものがある、などということは「当然の権利」であって幸福でもなんでもない。

人間、どうなっても、同じ量の幸福と不幸がついて廻るのかな、と私は最近おもいかけているのである。
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ほどほどの効用 曽野綾子 5



その運命からの声のようなものの許可がないと、何をやっても私はうまくいかないような気がする。
だから、私はいつもたくさんのものを性懲りもなく望んでいるが、そのどれにも深くは執着しない。
希望しても、運命がそれを許してくれなければ、できないものだ、と思っているからである。

「うちはうちです」という言葉を、各家庭が持つべきだろう。うちのやり方が正しいのではない。しかしどこの家にも家庭の事情と趣味はある。偏っていても押し通していいのである。

ほどほどの効用 曽野綾子 4



・・・・・
亜希子は料理の手を休めなかった。生活を止めると、悲しみの量は同じでも深く入り込むような気がする。何をしても、どうしても、どちらに転んでも、現実は悲しいのであった。

・・・・・
正当防衛でも過失でもなくて、人を殺す時には、人間は一生をそれで終えて当然だ。
改悛の機会はそれでも充分に与えられる。しかし相手の命を絶っておいて、殺した相手が得られなかったような人生を自分は得ようと願うこと自体、おかしな計算である。・・・その場合は、同等の重い対価を現世で払うことを覚悟しなければならない、つまり自分の死を覚悟することである。

ほどほどの効用 曽野綾子 3



ある私立の学校は、高校を出るまでは、どんなことがあっても禁酒・禁煙である。それが見つかったら、たとえどんな理由があろうと、即座に退学になる。

・・酒とたばこをちょっとくらい口にすることがそれほど悪いことだ、というのではないのである。
しかし人生にはひとつくらい、ばかばかしいことで、自分を律するものがあってもいい。

それが意味のあることだから守る、のではなく、むしろ、対して意味がなくても、約束は守れる人になる、というのが上等なのである。すくなくとも高校生になったら、自分の運命は自分が作る、というくらいの気概は持たせるべきだろう。

ほどほどの効用 曽野綾子 6



もし知恵遅れの息子がいなかったら、死にたいというほどの暗い人生に、私もどっぷりと浸ってしまったと思います。

しかし彼はどんな場合でも、死にたいとは言いませんでした。
一本のサツマイモのふかしたのでも、一切れの羊羹でも、彼は相好を崩して喜びました。

ゴキブリでもありでも眺めておもしろがりました。夜は大きないびきをかいて、楽しそうに休みました。
そこには死への欲求が入り込む隙間はありませんでした。ですから、私も死のうと思ったことがないのです。

ほどほどの効用 曽野綾子 7




私は人に会ったり、本を読んだりしているうちに、人間の極限の快楽は「うちこむ」ことにある、と知るようになった。
もっとはっきり言えば、人はそのことのために死んでもいいと思えるほどのものを持っている時にだけ、幸福になっているようであった。

老年にユーモラスでいられたら、最高にすばらしいと思う。
ユーモアと言うものは、客観性と、創造力(想像力でもいい)と、寛容の精神なくしては、見られないものだから、これがある間は、まだ幾つであっても立派に「人間をやっている」のである。

ほどほどの効用 曽野綾子 2



神なしで生きられるなら、それでいいのである。しかしそれならその信念を押し通すだけの信念も持ってほしいのである。
自分や、自分の家族などが、病気にかかったり遭難して命が危ぶまれたりするときでも、決して否定した神になど祈らない、という決意をすべきである。

そういう時にもしかして祈りたくなるようだったら、神はいない、など大見えを切るものではない。
苦しい時に神頼みする可能性が少しでもあるなら、普段から神に義理を立てておくべきだろう。それが律儀な人間のすることだろう、と思う。

ほどほどの効用 曽野綾子




頭のいいことだけが力ではない。愛きょうのいいことも、陽気なことも、歌がうまいことも、ダンスのセンスが並外れてあることも、力持ちなことも、いざという時落ち着いていることも、すべて力である。

 中でもすばらしいと思うのは、苦しみに耐える力と、人を許す心である。

結婚は、運/曽野綾子 6




家庭の中で緊張を強いられるなんてまっぴらだ、という人がいるかもしれないが、実は緊張こそ生きていることの実感なのである。
私はだらけている時、しみじみ「ああ幸福だなあ」と思うことが多いが、それは緊張があってこそ対比としていいのであって、いつもいつもだらけていたら、気を抜いていられることの幸せも感じないであろう。

 長い年月、結婚生活を続けて行ける、ということは、家庭が自分にとって休まる所だから続くのである。
しかしそのことと不作法を改めようとしないことは別である。・・夫婦の間の本質的な礼儀を欠く、という現実に変わりはない。

結婚は、運/曽野綾子 5




・・・とすると、その場合どちらがましか。

親切ばかりでない。すべてのものについて、少々の過剰と少々の不足とどちらがいいか、ということになると、ものなら少々の過剰は捨てられるが、心理的なものは少なめがいい。

時間が有り余ること、愛情のかけすぎ、すべてよい結果を与えない。
少々足りない時には、人間は「ああ、もう少し○○があったら」と考える。しかしこの程度の不足を嘆くことは、人生でまことに健全なことなのである。不足は人間に生きる意欲を与える。

歴24年,個人エステサロン

日常の喧騒からはなれた 美的体験で 心の癒しと解放感を。 Lotusでは、いつ帰ってもいいような あたたか味とゆとりのある 居心地のよさを 皆様に提供させて頂くことを 目指しています。 皆さまにとってLotusが、癒されて元気になれるパワースポットのような場所になれれば幸いです。

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